|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
[詳細]下肢静脈瘤下肢静脈瘤の診断下肢静脈瘤の診断方法視診・触診/ドップラー検査/超音波検査/下肢静脈造影 下肢静脈瘤を疑うことは、一度写真をご覧になった方なら、どなたでも可能です。 また、通常は下肢静脈造影を施行します。これで確実に深部静脈の開存していること、静脈瘤の原因となっている伏在静脈や穿通枝が判明します。
鑑別すべき病気(1)深部静脈血栓症深部静脈が血栓により閉塞するものです。突然の下肢の腫脹により発症するため急性期には比較的診断がつきやすい病気です。
(2)先天性静脈瘤(Klippel-Trenaunay syndrome)先天性静脈瘤は基本的には帝京大学付属病院で治療を行います。MRIなどの特殊な検査が必要なためです。 Klippel-Trenaunay syndromeとは皮膚血管腫(cutaneous hemangioma, "port wine stains)、外側辺縁静脈(lateral marginal vein)の遺残を伴う下肢静脈瘤、下肢の過形成を3主徴とする症候群です。 Klippel-Trenaunay syndrome 皮膚潰瘍・下腿潰瘍夏井睦先生のご指導に従い(新しい創傷治療ホームページ)2005年より、潰瘍をサランラップで保護し、以下の圧迫治療を行っています。 潰瘍が湿潤環境となり、ガーゼが直接潰瘍にあたることを防止するためです。
読んで字のごとく、下腿(膝から下・くるぶしから上)に生じた潰瘍(皮膚の欠損)です。外傷・火傷などでも生じますが、原因不明と診断されているものの多くは、静脈うっ滞によって生じるものです。
診断診断は静脈のうっ滞があるかないかです。しかし、下腿潰瘍を生じる下肢静脈瘤は重症であり、静脈瘤によって厚くなり・色素沈着を伴った皮膚に隠れて簡単には下肢静脈瘤の診断がつかない場合があります。この場合は、当方でも静脈造影を行い診断の助けにしています。
治療治療の基本は静脈のうっ滞をとることです。ですから、正確な診断が付いていなくても入院し安静にしていれば、下腿潰瘍は縮小します。しかし、退院し、通常の生活に戻れば、再び下腿潰瘍は悪化します。ですから、診断がつかないまま、年余にわたり、無意味な入退院や通院を繰り返されている患者さんが数多くいらっしゃいます。
静脈のうっ滞により下腿潰瘍を治すだけであれば、手術は不要です。弾性包帯とスポンジなどで、適切に潰瘍部とその周囲を圧迫すれば、1〜数ヶ月で潰瘍は治癒します。
下肢静脈瘤の手術を行うことが基本ですが、弾性ストッキングや弾性包帯を常時着用するのであれば、手術は患者さんの希望の時期まで延期可能です。
下腿潰瘍の治療は圧迫療法です。 以下にその治療の実際を示します。
陰部静脈瘤女性の陰部(大陰唇、膣内、その近傍)などにできる静脈瘤です。見た目が悪いと思われる方、性交渉時に不快感を覚えるか方が結構たくさんいらっしゃいます。場所が場所だけに、どこに相談して良いかわからない、はずかしい患者さんが潜在的に沢山いらっしゃるのだろうとおもいます。 原因は以下が考えられます。(1)局所的なもの 治療法は
検査は局所的なものか、大伏在静脈の枝・内腸骨静脈の枝から派生するものかの鑑別が大切ですので、陰部の静脈瘤を直接さして、造影剤を入れ、レントゲンで枝を確認します。 手術は軽いものは、日帰り手術です。場所が場所ですので、中等症以上のものは入院がお勧めです。この場合は下着は脱いで頂いています。 結果は内腸骨静脈からの枝が残っている場合は再発の可能性が高いです。硬化療法単独も再発の可能性が高いです。敏感な部分ですが、お産では結構な損傷を受けますし、お産時に会陰切開をしても問題なく治癒しますので、陰部静脈瘤の術後経過も比較的良好です。
まずは、受診してください。バリエーションの多い静脈瘤ですので、診察後に詳しい治療法をお話しします。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
pagetop | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright (C)1998-2007 Masanori Niimi All rights reserved. |