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良い病院・悪い病院下肢静脈瘤の手術を頼んでも良いと思われる基準(1)病院として、下肢静脈瘤の手術が年間30件以上 上記を満たしていても、ダメな病院もあります。 全国から愛誠病院下肢静脈瘤センターに来ていただいています。しかし、それぞれの地域に、下肢静脈瘤を正しく診断・治療している病院はあるはずです。住まいから近いことは、大切な病院選びのポイントです。上記と、他の患者さんの評判などからお住まいの地域のまっとうな病院を受診して下さい。 良くない病院・クリニックには2つのタイプがあります。下肢静脈瘤の知識が欠乏している下肢静脈瘤に対しての最新の知識がある医者がいない。つまり病院・クリニック全体で下肢静脈瘤は放置してよいものとして認識されている。このような病院・クリニックに相談に行けば、以下の様な答えが返ってきます。
また、重症の下肢静脈瘤や下肢静脈瘤に起因する皮膚炎・下腿潰瘍などでは、厚化した皮膚の下に静脈瘤がに隠れているため、診断がつかず的はずれの治療を何年もされている患者さんがたくさんいます。 下肢静脈瘤の治療をお金儲けの手段として考えているこのタイプの病院・クリニックは下肢静脈瘤に対して、ある程度または相当の知識を持った医者がいます。しかし、医療を極端なお金儲けの手段として利用しているため、気を付けて下さい。 (1)高額な自費診療を勧める。・・・・・ 硬化療法が保険適応となり数年が経ち、また2000年4月1日より、高位結紮術が保険適応となりましたので、患者さんに自己負担を勧める病院・医院はお金儲けを優先しているとしか考えられません。また、同一施設での保険診療と保険外診療(自費診療)は基本的には認められていません。 (2)強引に早急な手術を勧める。・・・・下肢静脈瘤は命に関わる病気ではありません。早く手術をした方がよい患者さんもいらっしゃいますが、多くの場合は弾性ストッキングの着用で手術時期は延ばせると思います。 (3)高価なストッキングだけを勧める。・・・・弾性ストッキングは数千円のものから2万円近くするものまでさまざまです。高いものはそれなりの長所があるかもしれませんが、選ぶのは患者さんですから安いものも含めて患者さんに選択してもらうことが最善と考えます。 (4)頻回の硬化療法を強く勧める。・・・・硬化療法は保険適応となりました。月2回を上限として、1肢あたり1万3千円となります。したがって数多く施行した方が儲かる訳です。しかし頻回の硬化療法が必要な場合もありますので十分説明を聞いて下さい。 (5)手術材料・消毒材料を別途に自費請求する。・・・・健康保険では、手術時や創部の消毒時に使用する弾性包帯、ガーゼ、テープ、ドレープなどを別途に自費請求してはならないと規定されてます。それらは、健康保険で請求される金額に含まれているためです。しかしお金儲けを優先している施設では、いろいろ理由をつけて請求しているようです。
患者さんが納得すること、信頼できると思う病院・先生にかかることが最も大切です。 |
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